ノーベル賞
昨日に続き、今日も日本人がノーベル賞を受賞のニュースが夕方になって飛び交った。
「オワンクラゲから緑色蛍光タンパク質(GFP)を発見」で、元ウッズホール海洋生物学研究所上席研究員の下村脩さん(80)がノーベル賞を受賞となった。
米マサチューセッツ州在住で、学の一線を退いた今でも、自宅に研究室を作って研究を続けているとのこと。
昨日に引き続き、基礎研究での受賞。
謎を解き明かしたい、根本を知りたいという、人間の探究心が根源であろう研究。
基礎研究というと、それが直接、世の中のためになるものともわからないものなのだろうが、浪漫を感じる。
昨日の南部陽一郎氏も、下村脩氏も高齢でありながら、老いを感じさせない凛としたものをもっている。
同じく昨日ノーベル賞の受賞が決まって、「うれしくない」等と言ってみせた益川敏英氏が、南部陽一郎氏の受賞について、「ご一緒に受賞できることは最大の喜びです」とハンカチで目頭を押さえながら絞り出した後、涙の理由を「『老人性涙腺軟弱症』なんでしょうね」といったくだりも感動的だった。
南部陽一郎氏、益川敏英氏、小林誠氏、そして、下村脩氏と何れも、論文を発表、発見してから30年もたっての受賞。辛抱強いというか、期待しつつも淡々と研究を続けてきたのだろう。皆、研究にたしては非常に謙虚の方々だ。それもまた美しいと思った。
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