全日本選手権、女子FS、主な選手の演技感想。
◆リード兄弟
ときおりクリスが悪魔にも見えてしまう情熱的な演技だった。
◆今井遥
2A-3Tを軽く決めて、3Fも決めて、3Loも決めてスピンへ。ステップも丁寧に踏んで、スパイラルへ。ややスピード感に欠けるところはあったが、次は、3S-2T-2Loを決めて、3Lo-2Tも決めて、3Sもなんとかこらえて2A
を決めてスピンへ。そしてステップからスピンでフィニッシュ。
◆藤沢亮子
3Lz-2Aを決めて、2A-3Tもなんとかおりて、3Loも決めてスピンへ。3Fも決めてレイバックスピン。そしてスパイラルから3Lz。そして2A-2T-2Tを決めて、3Tも決めてスピンへ。そしてステップを踊り切ってフィニッシュ。
全体に丁寧な演技が印象的だった。
◆後藤亜由美
最初は3Lo。3F、3Sも決めてスピンへ。そしてスパイラル。3F-2Tはなんとかこらえて、3S-2Aは綺麗に決めてスピンへ。スピンはややスピードに欠ける感じがあったが、ステップへ。ステップは丁寧だが、これもややスピード感に欠ける感じはしたが、
3T-2T-2Tを決めて、2Aを決めてスピンでフィニッシュ。
◆武田奈也
最初は3Loを綺麗に決めて、3Lzはパンク。そして2Aは綺麗に決めてスピンへ。そしてスパイラル。3Lo-2Aを決めて、3T-2Tも決めて、3Tはなんとかこらえた。2A-2T-2Loも決めてステップへ。氷上を舞う姿はダイナミックで美しく、最後はスピン、そして笑顔で締めくくった。
◆中野友加里
キレの良いスケーティングから3Lzはステップアウト。3F-2Tは綺麗に決めて、3Lz-2T-2Tを決めて得意のドーナツスピンへ。そして丁寧なスパイラル。3Fも決めて、3Tから2Aも決めて綺麗なスピン。3Sは軽く決めて、2Aも決めて、丁寧で小気味良いステップから最後はスピンで決めた。
緊張感と気合いが電波を通じてさえ伝わってくるような雰囲気。見ているものが手に汗を握ってしまったが、最後はスタンディングオベーションだった。
解説の荒川静香が珍しく感情を込めてた解説をしたのも印象的だった。
◆安藤美姫
豹柄の衣装。3Lz-2Loを軽く決めて、3Sから2Aも決めて、3Loも決めてスピンへ。スピンの入りで少しぶれがでてちょっとスピードも失ってしまった。そしてスパイラルは丁寧に決めて、3Sも綺麗に決めて、3Lzも決めてスピンへ。そして手拍子をもらってステップっから3Tはステップアウト。2Aはなんとか決めて、ステップへ。想いをこめたステップからスピンで締めくくり。
◆浅田真央
最初は大きな滑りから大きな3A。次は2A-2Tで確実に決めた。そして3F-2Loを決めてスピンへ。そしてスパイラルも丁寧に決めて、3Loを決めて、3F-2Lo-2Loも決めて、3Tも決めて2Aを軽々と決めてスピンへ。そしてここからは迫力のステップ。重い曲に負けない強い滑り、最後はスピンで締めくくった。
そして最後は天に向かってやり切った表情そして、ホッとした笑顔へ。満場のスタンディングオベーションではなかったろうか。
キス&クライでは得点をみてとっても安堵の表情だった。
◆村主章枝
最初は3Lz-2Tで3Lzが回転不足。3Fはステップアウト。2Aは綺麗に決めてフライングシットスピン。村主ワールドを作って、スパイラルを丁寧に決めて、3Sを決めて、3Lzは詰まってしまった。3F-2T-2Loはなんとか決めて2Aから1Aに。そしてスピン、ステップからコンビネーションでフィニッシュ。
演技終了後、リンクの中を滑る中、どんなことを考えていたのだろうか。
◆鈴木明子
最初は3F-2T-2Loを決めて、3Tから2Aも決めて、3Loはなんとか決めたかに見えたが転倒。そしてスピンを丁寧にこなしてスパイラルへ。3Fは決めて、3Lzも決めて、3Loから2Aも決めて、3Sも決めてスピンへ。やや軸がぶれたが、次はスピードにのってのステップ。躍動感にあふれた踊り。そして最後はスピンでフィニッシュ。
全体に自信にあふれた強い演技、演技後は満面の笑顔と、思わず涙ぐんでいた。
キス&クライでは得点を聞いて思わず大泣きだった。
◆村上佳菜子
最初は演技買いポジションを間違え会場の笑いをさそってしまった。そして3Lzが1Lzに。次は3Fを綺麗に決めて、3Sから2Aを決めてスピンも決めて、軽快な滑りから2Aも決めてコンビネーションスピン。後半に入って、スローパートを集中して表現、スパイラル、そして3Tを決めて、3S-2Lo-2Loも決めてステップへ。ここも小気味よく、頑張った滑りからスピンで締めくくり。
演技後はやや表情がひきつっていたかもしれないけれど、やっと終わったという感じ。
この大会で、2009/2010シーズンの対外大会への出場者が決まる。
特に今シーズンはオリンピックイヤー、4年に一度の大会は、出場権をめぐる大会から
熱く、厳しい、そして勝負は非情だ。
4年前の大会では、あと少しで表彰台にのれなかった村主。
4年前の大会で、演技も多分心も打ち砕かれた安藤。
4年前の大会切符にあと少しで届かなかった中野。
4年前は、実力がありながらオリンピック出場資格がなかった浅田。
4年前は、オリンピックなど考えられず、苦しんでいただろう鈴木。
そんな、それぞれの4年分、いやそれ以上の想いを背負っての演技だったと思う。
結果は、浅田、鈴木、安藤がオリンピックへ。
村主、中野は残念ながら出場はかなわなかった。
皆が、色々なものを背負って4年を過ごし、でも皆が欲しいものを手にできるわけでは
ない。出場枠が足りないと言ってしまえばそれまで。いつも最高の舞台への戦いは非情だ。
そんな張りつめた最終グループの中で、最終滑走を務め、5位に位置づけた村上佳菜子。
怖さを垣間見たのではないだろうか。4年後彼女はこの舞台に立つのかはまだ分からないが、貴重な体験を得たことは間違いない。
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